「この人から、また話が聞いてみたい」と思っていただける意識の四つ目は、
「既に知っているの壁を突破する」です。
子供達を例にとると、
「それ知ってる。〇〇やろ?」とよく言います。
しかし、「わかるとできるは違う」と言われるように、知ってはいても、その本質を理解していなかったり(形が変わると応用がきかないなど)、何度も聞く事で理解が深まったり、速く解けるようになるのに、「それ知ってる」で耳を塞いでしまうようなケースがあります。
「それって、実は、こうなんだよ」
聞いた事があるというのは、興味がわく第一歩です。しかし、知っている内容だと思えば聞くだけ無駄となります。
そこに新たな発見や、「実はね」という驚きやエピソードがないと、その話の本質を聞いていただくことはできないと言えます。
「よく言われる〇〇は皆さんご存知ですね。でも、実はそれが、▲▲や■■の分野でも利用されているって知っていましたか」→知っている内容から、知らない内容へ移ることで興味が湧いたり、聞いてみようかな?となります。知識が広がるというのでしょうか。深まると言ってもいいかもしれません。(実はこうした事を調べることで、話し手の方がより学んでいることになります)
「既に知っていることをべらべら長い時間話している人」の話を聞きたいと思う人は、まぁいません。
塾の講師で言えば、「教科書に載っている事」「解答に書かれている事」だけ話していても、
「本を見たら書いてあるし」=あなたから聞く意味ある?ってことになります。
さあ、小さな発見でかまいません。その内容を既に知っている人を(想定し)、「ほ~」とうならせる内容を付け足してみましょう。
知識であればなお良いですが、あなたらしさがあればいいのです。
凄い内容でなくてかまいません。ただ、教科書や、誰でもが知りえる内容ではなく、あなたのエピソードとして「こうだ」「こんなことがあった」でも良いので、語りましょう。
ただ伝えるのは作業です。あなたが語る意味を考え始めると、「あなたが語る意味」を感じてもらえます。
頑張りましょうね。